そのブランディング間違ってますね

2019年11月29日アロマセラピー(精油), かおりと

広く愛されるアロマを!

かおりとを始めたきっかけは、日本産精油の生産者を訪問取材したことがきっかけでした。

2年前の夏、九州の生産者を5カ所訪問して回った時に、とてもお世話になった方に言われた言葉。

「ここにいる人たちは生産者。農業や林業をしている人。古山さんは大阪の商売人なんだから、恩返しをしたいのなら、売る仕組みを考えないと。」

実は、その前から、日本産精油を仕入れて、精油のセレクトショップを立ち上げようと思っていたのですがが、この言葉を聞いた時になぜか「自分のブランドとして広めなければ」と感覚的に思ってしまったのです。

アロマセラピーになじみのない方にも、広く使ってもらえるブランドにしたい。

みんなが「かおりと」の精油を当たり前のように使うようになって、ファンになってくれた方がその質の高さを後から知ってくれれば良いと思っていました。

だから、私の中で「かおりと」は広く愛されるブランド。

 

そのブランディング間違ってますね

ところが…

先日、魔女ラボの藤原綾子さんが言ってくださった、

「かおりとってすごいこだわりの強いブランド。だからいいのよね。ターゲットが明確だから、長く残るブランドの条件。」

に続き…

全く業界は違う会社の社長(私より若いけど、いつも的確なことを言ってくれる)に、同じような話(かおりとはアロマセラピーを知らない人にも広く使ってもらえる…)をした時に、いわれてしまったのです。

「そのブランディングまちがってますね」

 

かおりとの在り方

「かおりとは、すごいこだわりが強いからそのこだわりがわかる人、上質さ、本物志向の人向けの商品であって、決して大衆向けのものではない。今喋ったこだわり、どこに書いてるんですか?なんで書かないんですか?」

いつもサラッと的確な指摘をしてくださるビリケンのようなニコニコのY社長。

しかも。

私の思っていた「こだわり」はアロマ業界のこだわりで、薬効とか成分分析云々とかの話だったのに対し、指摘されたのは、作り手のこだわり、その香りの希少さというこだわり。

作り手の思いやその植物の生育環境、他との違いなら薬機法(旧薬事法)にも抵触しないし、私しか知らない作り手の想いを文字にすればよいだけ。

作り手も、文字にしていないことはたくさんあって、私が伝えないと伝わらないことがたくさんあります。

思い起こせば、それを語った時に、アロマなんて全くわかりませんという人たちが応援してくれるようになったんだった。

先日の商談も、そうだった。

その精油の背景のストーリーを伝えれば、私が届けたかったアロマセラピーマニア以外の人にももっと伝わる!と感覚的に思えたのです。

こうやって、押し付けではなくサラッと客観的に、ビジネスの視点で大切なことをお米を頬張りながら教えてくれる人がいるというのは、幸せです。

とはいえ…

私の思う玄人受けする商品を作ると、ターゲットが狭くなりすぎそうなので、「私の普通=こだわりアリ」という認識でやっていこうと思います。

かおりとの可能性、まだまだ無限大!!