アロマとウイルス・菌の関係
植物の芳香成分=精油(アロマ)の持つ力は、未知の病原菌やウイルスとの闘いに役立てられてきました。
有名なのは、中世のヨーロッパで大量の死者を出したペストなどの疫病が流行した時。
革の悪臭対策として精油を使っていた職人達や、その精油の原料となる植物の育つ薬草園やラベンダー畑で働いていた人々はその難を逃れたと言われています。
これは、精油の成分がペスト菌に作用したことと、精油(植物)に触れていることによって免疫が高まっていたことの両方の結果です。
私がいつも思うのは、精油の持つ対症療法としての作用に注目するよりも、常日頃から香りを有意義に使って免疫を高めておくことが大切だなということ。
有事の時にだけアロマに頼るのではなく、日常に良質のアロマを取り入れる方が増えると良いのになぁと思っています。
ちなみに、ペストは今騒がれている「ウイルス」ではなく「菌(細菌)」
ウイルスと細菌
細菌は、自己増殖ができます。なので、細菌の細胞に直接作用するか、増殖を抑制する抗菌薬や精油が有効です。
ウイルスは自己増殖できません。厄介なことに、ウイルスは細胞膜がなく人の細胞に寄生しているため(外部から攻撃できる部分が少ない)、治療薬の開発は難しいそうです。
だから、これだけ不安が広がるんですよね。
ちなみに、抗ウイルス薬はウイルスに直接作用するものと、免疫機能を調節するものがあります。
精油と一緒ですね。
だからといって、
「こんな時こそアロマでウイルス対策」
「アロマのイベントは安全」
という投稿を見るたび、安易な発言をしている方は危険だなぁと思っています。
アロマセラピストだって、ウイルスにも菌にも負ける時は負ける。
免疫のこと
免疫って、今日○○をしたからオッケーというものではなく、食事や生活習慣が大きくかかわります。
が、すぐにできる事もあります。
- 温めること
- ストレスから解放されること
- 良質の睡眠をとること
そして、可能な限りこれを習慣にすることが大切だなぁと思うのです。
アロマにできること。
香りで脳を癒すこと。
好きと思える香りこそがストレスケアにつながります。
心地よいと思える香りがほんのり漂っている空間は良質の眠りをもたらします。
どれが効きますか?なんて神経質にならず、心地よいと思える香りを手に取ってみてください。
お子さんのいらっしゃる方は、ちょっと手を止めて親子で香りを楽しむ時間を作ってみてくださいね。閉塞した気持ちも解放されて、お子様も笑顔になってくれるはずです。
そして、お仕事の手を止めることのできない方も、浴槽内に香りを満たしたり(お湯に直接入れるのは肌に刺激になるので注意が必要)、枕元にちょっと香りを置いたり。
ちなみに、花粉症の方は、アレルギー対策のアロマを取り入れることをも効果あり。
喉や鼻が炎症を起こしていると、ウイルスや細菌が侵入しやすくなります。
目がかゆい、鼻がムズムズ、はついつい手で触ってしますのでリスクが上がってしまいます。
イベントでの販売時やワークショップ開催時には、質問にも直接答えさせていただいていますので、お気軽にご相談くださいね。