忙しい毎日を送る働く女性たちにとって、ストレスや疲れを軽減しながら心身のバランスを整えることはとても重要。でも、自分ひとりでバランスを整えようと思ってもなかなかうまくいかないこともあります。
そんな時に役立つのがアロマセラピー。香りを通じて自然なリフレッシュ感を得られ、疲れを癒すだけでなく、気分を切り替えることができます。
今回は、仕事中やその前後に活用できる日本産の精油を使ったアロマセラピーの具体的な方法を、シーンごとにご紹介します。
今回使用した精油はクロモジ、ユズ、ヒノキ、スギ、島ゲットウ。朝起きてから夜眠りにつくまで、様々なシーンで香りを取り入れる方法をご提案します!
1. 朝の準備時間に:活力を与える「クロモジ」
朝の慌ただしい時間でも、香りを取り入れることで気持ちよく一日をスタートできます。クロモジは、日本のクスノキ科の植物で、古くから香木として親しまれてきました。
実はローズウッドとは親戚のような関係。香りは心地よい甘さとウッディさを併せ持ち、朝の支度中に使うことで、穏やかに目覚めつつも気分をシャープにしてくれます。これから始まる仕事に向けて、落ち着きながらも活力を与えてくれる精油です。
おすすめの取り入れ方:
- メイクルームでのディフューザー
朝のメイクタイムや服を選んでいる間、クロモジの香りをディフューザーで部屋に広げることで、すがすがしい気分で出勤準備ができます。香りに包まれることで、気分を整え、仕事への意欲を高めることができるでしょう。
機械がなくても大丈夫。木製のサイコロディフューザーやコットンや紙のカードに垂らして手元に置いておくだけでも香りを感じることができます。
2. 通勤時に:穏やかな「クロモジ」でストレスケア
通勤は、多くの女性にとって疲労感を感じやすい時間帯です。満員電車の混雑や、渋滞した道路に長時間座っていると、出勤前からストレスを感じることもあります。そんな時におすすめなのが、クロモジの精油を使ったポータブルアロマ。小さなハンカチに数滴垂らして持ち歩けば、ストレスを感じた時に手軽に香りを楽しむことができ、心を落ち着けてくれます。
おすすめの取り入れ方:
- ハンカチにクロモジの精油を垂らして
通勤中、車内や歩行中にハンカチを軽く嗅ぐことで、瞬時にリラックス効果を得ることができます。香りが広がりすぎないので、周囲に迷惑をかけずに自分だけの癒し空間を作り出せます。
メイクタイムに精油を垂らしたコットンやカードをそのまま持ち歩くのもおすすめ。
ハンカチに垂らした場合は、精油のついた面が肌に触れないように注意してください。
3. オフィスでのストレス解消:リラックスを助ける「ユズ」の香り
オフィスでの業務は、時にストレスフルであり、仕事が積み重なるにつれて気分が重くなることも。そんな時には、柑橘系の精油を使ってリフレッシュするのが効果的です。特にユズの精油は、柑橘の爽やかな香りが特徴で、心を軽やかにし、ストレスから解放される感覚を与えてくれます。
おすすめの取り入れ方:
- お昼休みにユズの香りでリフレッシュ
ランチタイムに無香料のハンドクリームやオイルにユズの精油を数滴混ぜたものを、手に塗りながら香りを楽しむことで、午後の業務への準備が整います。昼休みの短い時間でも、自然な香りを楽しみながら気分転換を図ることができ、リフレッシュした気持ちで仕事に戻ることができます。
ロールオンなどの小さな容器に入れて用意をしておけば、トイレに行ったときにそっと香りを忍ばせることもできます。
4. 仕事中に集中力を高める:「スギ葉」のクリーンな香り
集中力が求められる場面、たとえば重要な会議やプロジェクトの最中には、スギ葉の精油が効果的です。スギの精油は、清潔感のある木の香りで、頭をすっきりとさせてくれる働きがあります。会議の前や、デスクで長時間の作業が必要な時には、スギ葉精油の香りを使って仕事に集中しましょう。
おすすめの取り入れ方:
- 会議室でアロマディフューザーを使う
重要なミーティングの前に、アロマディフューザーにスギ葉の精油を加えて、会議室内に香りを広げましょう。すっきりとした香りが集中力を引き出し、仕事に対する前向きな姿勢をサポートします。
アロマディフューザーを使うときは他の人の迷惑にならないか事前に確認しておくことも忘れずに!
5. 自宅でのリラクゼーション:疲れた体を癒す「ヒノキ」
一日の仕事を終えた後、自宅でしっかりとリラックスし、心身を回復させることが次の日のパフォーマンスに繋がります。ヒノキの精油は、日本の木材ならではのリラックス効果があり、香りを吸い込むことで一日の疲れを癒すことができます。
おすすめの取り入れ方:
- お風呂にヒノキの香りを取り入れて
自宅に帰ってからのバスタイムにヒノキ精油を使うと、温かいお湯と深い木の香りで心も体もリラックスできます。特に、体の疲れが溜まっているときには、この香りが一日の緊張を解きほぐしてくれるでしょう。
直接湯船のお湯に精油を入れると肌トラブルのリスクがあるので、洗面器に熱めのお湯を入れてそこに精油を垂らすのがおすすめ。一気に浴室内に香りが広がります。
6. 夜の目元ケアに:爽やかな「島ゲットウ」で目をリフレッシュ
仕事でパソコンやスマートフォンを長時間見続けると、どうしても目の疲れが溜まってしまいます。そんな時には、沖縄原産の島ゲットウ精油を使って目元をケアすることで、心地よいリフレッシュ感を得ることができます。
おすすめの取り入れ方:
- 就寝前のホットアイマスク
島ゲットウ精油を垂らした蒸しタオルを目元に置いてホットアイマスクとして使用すると、爽やかな香りとともに目の疲れが和らぎ、ぐっすりと眠る準備が整います。ただし、精油を垂らした面が肌に触れないように注意が必要。
タオルに直接精油を垂らさずコットンに精油を垂らしたものを蒸しタオルの間に挟むのもおすすめ!
7. リモートワーク時の集中とリラックスに:「ユズ」と「クロモジ」の組み合わせ
リモートワークが増える現代では、自宅での作業環境を整えることが重要です。オフィスのように区切られた空間でない自宅では、集中力を維持するのが難しいこともあります。そんな時には、アロマの力を借りて、作業に集中しながらもリラックスした状態を保つ工夫をするのも一つのやり方。
ユズの爽やかな香りは、気持ちを明るくしつつも頭をすっきりさせてくれるため、リモートワーク時に集中したいときに効果的です。また、クロモジは心を落ち着かせる香りが特徴で、特にストレスが溜まっている時や、リラックスしながらも効率よく作業を進めたい時に最適です。これらの精油を組み合わせることで、バランスの取れた作業環境を整えることができます。
おすすめの取り入れ方:
- 作業開始前にユズとクロモジのブレンドディフューザー
リモートワークを始める前に、ユズとクロモジの精油をディフューザーに数滴ずつ垂らし、自宅のワークスペースに広げましょう。ユズのさわやかさとクロモジの穏やかな香りが混ざり合い、リフレッシュしながら集中力を高めるサポートをしてくれます。部屋全体に香りが必要ない時は、サイコロディフューザーやアロマストーンに垂らして手元に用意しましょう。 - タスク切り替え時のリフレッシュスプレー
長時間の作業や会議が続いた後は、気分転換が必要です。ユズとクロモジの精油を使ったリフレッシュスプレーを自作し、タスクの合間や気分を切り替えたい時に、作業スペースにシュッとひと吹きしてみましょう。香りが広がることで、すっきりとした気分で次のタスクに臨めます。
作業開始前もスプレーを使うのも良いですよ。
8. 仕事後の夜のセルフケア:心身をリセットする「ヒノキ」と「スギ」
忙しい一日が終わった後は、しっかりと自分を癒すセルフケアの時間を持つことが大切です。特に仕事で疲れた体をリフレッシュし、心も穏やかに整えるためには、アロマセラピーが有効です。
ヒノキの深いリラックス感を与える香りと、スギ葉の清々しい木の香りを使えば、心地よい夜のリラックスタイムを演出できます。特に、ヒノキは心身の緊張を和らげ、疲れた筋肉や心をほぐすのにぴったりです。スギは、穏やかでリフレッシュ感のある香りが特徴で、心を落ち着けつつもすっきりとした気分を保つことができます。これらの精油を使ったセルフケアで、質の高い休息を得ましょう。
おすすめの取り入れ方:
- 夜のマッサージにヒノキとスギ葉のブレンドオイル
ヒノキとスギの精油をキャリアオイルに混ぜて、マッサージオイルを作りましょう。マッサージしやすいテクスチャに作ったボタニカルマッサージオイル(無香料)もべたつかず重宝します。。
仕事で疲れた首や肩、背中をこのオイルでマッサージすることで、筋肉のこわばりをほぐし、心地よい香りが疲れた心を穏やかにしてくれます。特に、寝る前のリラックスタイムにこのマッサージを行うと、安眠へと誘われます。
- アロマバスで1日の疲れを洗い流す
熱めのお湯を入れた洗面器などにヒノキとスギの精油を数滴垂らして、アロマバスを楽しむのもおすすめです。お湯の温かさとともに、木の香りがバスルームいっぱいに広がり、深いリラックス感をもたらします。仕事での緊張や疲れを癒し、心身ともにリセットされた状態で安らかな夜を過ごせます。
9. 休日のリフレッシュタイムに:日本産の精油で自然を感じる
週末や休日には、普段の忙しい仕事から少し離れて、自分自身をリフレッシュする時間を持ちたいものです。自然の中に出かけるのも良いですが、忙しくて遠出ができない時には、自宅で日本の自然を感じられる香りを取り入れて。
例えば、ヒノキやクロモジなど、日本の森を感じさせる精油を使えば、家の中でも自然の中にいるような感覚を味わえます。特にリラックスしたい休日には、自然の香りを通じて心身を癒しながら、穏やかな時間を楽しむことができます。
おすすめの取り入れ方:
- 読書やティータイムに自然の香りを添えて
休日のリラックスタイムに、ディフューザーでヒノキやクロモジの香りを広げながら、読書やティータイムを楽しんでみましょう。森の中にいるかのような心地よい香りが、忙しい日常を忘れさせ、穏やかな時間を提供してくれます。 - リフレッシュしたいときにアロマバスで自然を感じる
忙しい一週間を終えた後の休日には、アロマバスで心と体をリフレッシュしましょう。ヒノキやスギの香りを取り入れたバスタイムは、自然の中にいるような開放感を与え、ストレスを解消するのに最適です。
働く女性にとって、日々のストレスや疲れを少しでも軽減し、心身のバランスを保つことは重要です。日本産の精油を使ったアロマセラピーは、日常生活に手軽に取り入れられ、仕事の合間やその前後にリフレッシュやリラックスを楽しむことができます。クロモジやユズ、ヒノキ、スギ、シマゲットウなどの日本の精油は、自然の豊かさを感じさせる香りで、女性たちの心と体を優しく包み込みます。香りの力を借りて、忙しい日常の中でも、自分を大切にする時間を作り、健やかな毎日を過ごせるとよいですね!