夜が静かに深まっていく頃。月の光が木々の間をすり抜け、地上に落ちるその瞬間、香りの魔法がそっと立ちのぼります。
Witch’s Moonlight(魔女の月影)は、日本の樹木や野草の精油と、古くから儀式や祈りに用いられてきた西洋の精油を組み合わせた、静けさと祈りの香り。
和の森の深さと、異国の魔女の記憶が交差するような、夜のためのブレンドです。

ハロウィンといえば、魔女。
そして魔女といえば、植物の使い手。
ヨーロッパではかつて、香りやハーブ、精油に親しむ人々が“魔女”と呼ばれ、恐れられました。
でも本来、それは“自然と対話できる人”のことだったのかもしれません。
この香りは、そんな記憶にそっと寄り添いながら、現代を生きる私たちの感覚にふれる、小さな“香りの魔法”です。
Witch’s Moonlight ─ ブレンドレシピと香り構成
ブレンドレシピ(全9滴)
- ヒノキ(木部・常圧蒸留)…3滴
- クロモジ…2滴
- フランキンセンス…2滴
- パチュリ…1滴
- ラベンダー…1滴
この香りは9滴で完成します。
“3の倍数”である9は、古くから魔女の象徴とされる神秘的な数字。
今日はハロウィンの魔女にちなんで、9滴になるようにブレンドの比率を考えてみました!

香り構成と役割
- ヒノキ(木部):静けさの芯。森の床に寝そべるような、落ち着いた香り。
- クロモジ:透明感と甘さ。香りに彩りとやさしさを添える。
- フランキンセンス:清らかな樹脂の香り。空間に“祈り”の気配を漂わせる。
- パチュリ:湿った大地のような陰影。香りに深さと時間を加える。
- ラベンダー:柔らかい草の光。全体をまとめ、香りに余白を作る。
香りの灯し方 ─ 夜の時間に寄り添うために
この香りは、あなた自身が“魔女”になるための小さな魔法。
香らせ方も、使い方も、日常にさりげなく取り入れるのがおすすめです。
- アロマスプレーにして寝具へ
無水エタノールと精製水にブレンドを加えて、スプレーを作成。
枕やシーツにひと吹きすると、魔法の世界に包まれるように眠れます。
どの精油を見ても、リラックスや安眠に関係のあるものばかり。 - マルチバームに仕立てて持ち歩く
ミツロウやシアバターを使ってバームに。
香りの濃度を高くすると、香水のようにも使えます。
手首や首元につければ、香りの魔法を日中も身につけることができるかも! - ディフューザーで光とともに香らせる
キャンドル式やライト式のディフューザーを使うと、香りと光が共鳴し、香りの魔力がより深く空間に広がります。
もちろん、ネピュライザー式のディフューザーで広く香らせるのも◎
暮らしに取り入れるためのヒント
このブレンドは、私が思い描いた“魔女のレシピ”。
夜の静けさに寄り添う、ひそやかな香りの魔法です。
でも、ハロウィンの夜にぴったりの香りは、きっと人それぞれ。
あなたが紡ぐ魔女の物語には、どんな香りが似合うでしょうか?
“どんな魔法を起こしたいか”を想像してみてください。
そのためには、どんな香りが必要か考えるだけでもわくわくします。
ブレンドが苦手という方は、私のレシピから香りの魔法を始めてみませんか?
Witch’s Moonlight──この香りが、あなたの中の静かな魔女を目覚めさせてくれるかもしれません。