「始まり」のための「終わり」

ラジオをやって得たもの

2年ちょっと前、豊中駅前に出していたスクールを閉める決断をしました。

やっと作った場所を手放すのは勇気がいったけれど、ラジオ番組をスタートしたことで仕事の流れが変わって、その場所が足枷になっていると気付いたからでした。

スクールは、駅前から住宅街の自宅サロンに集約した結果、何故か生徒さんが増えました。不思議。

ワンルームマンションでやっていたスクールを維持するための家賃や光熱費のランニングコスト、月10万円ちょっとは、精油生産者さんを巡る旅の取材とラジオ番組の制作費に使いました。

スクールの場所を手放した結果、入ってきたものは大きかった^ ^

ラジオを通してたくさんの方と出逢って、かおりとが生まれて、さらにいろんな人との出会いが生まれました。

スタジオに来て下さったゲストの皆さんや、取材に応じてくださった全国の精油生産者さんには感謝してもしきれません。

 

そして今年。

そのラジオを手放すことにしました。

ラヘラジは、本当に楽しくて、大切な時間で、成長できた時間。

ラジオを通じてやりたいことをやったので、一旦春で終わりにすることにしました。

次は、ラジオの収録や生産者さんの取材にに使っていた時間や予算を、かおりとの商品開発と本格的な全国展開のために使います。

 

ラジオの次にやってきたもの

ラジオを手放すのは、大きな葛藤があったけれど、きっとその分大きなものが入ってきてくれるだろうと思って昨年末に決断したら…

年明けからドンドンドーンと、進みたい方向のオファーが舞い込んできて、びっくりです。

 

何かメディアは持っていたいからYouTubeデビューするかー!と思ってたけど、その暇どこにあるんやろってくらいにいろんな仕事が舞い込んできていて、たくさん抜け漏れが発生しそうなくらいの大忙しですが、温かくお付き合いください。

16日から1週間は、京阪百貨店守口店です(*^_^*)

その後2月〜4月で神戸と難波と名古屋と東京も行きますよぅ。

2020年!

2020年ももう3日が過ぎました。

今年は『落語で初笑い』というイベントを追加したのですが、これ、毎年の恒例イベントにしようと思います。

2020年の仕事は…

かおりと-kaorito-の発展を加速させるために、昨年後半から取り組んできたことを形にして世に出す年にしたいと思っています。

そんなことを考えていたら、年末にワクワクする話が2つ3つ。

慎重に、大胆に、キャパオーバーして潰れないようにやっていきます。

 

サロンの仕事はかなり縮小傾向ですが、やめません!笑

きてくださる方に感謝しながら、2022年の10周年に新たな展開に持っていけるように頑張ります。

 

ラヘラジは4月放送で一旦終了予定。

約3年間、私の仕事を加速させてくれた大切な時間でした。

 

2020年の音楽は…

音楽は…

2019 年もあまりきちっと取り組めてなくて、モヤモヤ続きです。

若い頃なら「仕事に集中するために辞めてしまおうか」となる状態ですが、片足の爪先だけでもいいので音楽活動も続けます。

私の環境も、周りの環境もザワザワしてますが、やめなければまたいつか、楽しい時間に戻れるはずですから、オーケストラを主軸に必死で現状維持します。

 

2019年は、人間関係がガラッと変わった1年でした。

あっちもこっちも、うまくいかない人間関係に無理してしがみつくことをやめたら、本当に理解してくれる方との関係が深まりました。

未だに、どうすればうまく行ったんだろうか…と考えてしまいますが、まぁそんなもん。

今ご縁のつながっている方と、そしてこれから出会う方にとって、必要な人になれますように。

そして、そんなふうに思ってくださる方との縁を、グッと深められるような1年になりますように。

2020年も、我がままに、欲張りにやっていこうと思います。

1月2日の富士山。

可愛く撮って、と夫にスマホを渡したら…

自然体で楽しそうなのが一番!と渡された写真。

 

2020年もよろしくお願いします!!

豊中産レモン精油誕生

レモン三昧!豊中のレモン知ってますか?

「豊中こどもれもねいど」で一躍有名になった豊中市のレモン。

数は多くないものの、豊中市内の農家さんの畑にひっそりとたたずみ、毎年たわわに身をつける豊中のレモンの枝葉と果皮から作った精油は、春に練り香水として商品化します!!!

豊中のレモンを使った商品を作る!と決意したものの、思うように連携ができず右往左往していたのですが、「豊中こどもれもねいど」のウエシバさんに相談したところ、浜の農家さんを紹介していただき、第1回目のレモン蒸留をすることができました。

年明けには、一番最初に手を挙げてくださった東泉が丘の農家さんのレモンの枝葉を頂く予定です。

史上初!豊中産レモンの精油誕生

さて、この日はレモンの枝葉を頂くはずが、実もそのままどうぞと嬉しい誤算。

まずは大本命の枝葉を蒸留して精油抽出!

※3.5kgくらいの枝葉から10mlちょい 冬のレモンの枝葉はこんなもん。

古い精油作りの文献を見ると、葉だけの方が良いらしい。確かに枝折ってもそんな匂いはしないけれど、葉っぱは芳し~い。

60個あったレモンの実は皮をむいて、果皮を蒸留して精油抽出。

八女に行った時に果皮の蒸留の技を教えてもらった秘策が役に立ちました。

※蒸留したのは大小合わせて57個分で精油は50ml弱。

そして果肉と3個分の皮は…

  1. キビ砂糖と尼崎産ハチミツでレモンシロップ
  2. 天然塩で塩レモン(発酵食品になりまーす)
  3. スミノフとちょっとお砂糖でレモン酒
  4. まだたくさんあるのでもう1瓶お酒を仕込もうか

もう鼻が麻痺してるけど、我が家はレモンの香気成分でかなり菌の繁殖を抑えてるはず!!

ありがとうレモン!
ありがとう豊中!
ありがとう芦井さん!

第20回 アロマ・サイエンス・フォーラム 2019

知りたい情報は積極的に取りに行く

夏になる前に届いたお知らせメールを見て、即申し込みをした、フレグランスジャーナル社主催の「第20回 アロマ・サイエンス・フォーラム 2019」

ご縁とは不思議なもので、その少し後に大阪で同社の役員の上野氏とお会いし、ちょいちょいやり取りする関係に…

それはさておき、半ば勢いで東京のフォーラムに申し込みをしたのは、知りたいと思っていた情報を入手できそうだったから。

関西にいると、こういうフォーラム一つ参加するにしても、往復の交通費と宿泊代がかかるから厄介なんだけど、だからこそ行く選択には大きな意味があるんです。

関西からはたして何人が情報取りに行った?

 

香りとストレスの関係

このフォーラムは20回記念ということもあり、特別公演があったのですが、私の興味はそこではなく、第一部の「ストレスと付き合う」というテーマの講義。

1)ストレス社会を生きる植物達のストレス解消法に学ぶ作物の高温障害対策
〜みどりの香りを用いたバイオスティミュラントの開発〜
神戸大学大学院農学研究科 山内 靖雄

2)精神的ストレスに及ぼす香りの効果
~オイゲノール芳香によるレジリエンスの獲得とうつ病予防の可能性~
奥羽大学薬学部薬理学分野 関 健二郎

3)樹木のにおいによる生理的影響
東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 恒次 祐子

アロマセラピストならだれでも飛びつきたくなるような…訳でもない内容。笑

精油植物に関しては1が、オフィスアロマの開発には2が、とーってもとても役に立つ内容でした。

オイゲノール。

実は日本では古くから使われていた丁子の香り。

さて、これをどう応用するか、ワクワクしています。

香り作りに思うこと

天然であること。今はそれが最優先。

少し前、商品化しようと思っていたものを一つ見送りました。

香りを持ち運べるようにすることをずっと考える中で、それにピッタリのアイテムに出会いました。

それは、紙のお香。

 

和紙という日本のもの。お香という日本の文化。

でも、やめました。

 

お香のこと

「お香」 ときくみんなはどんな香りをイメージするんでしょう?

実は私、数年前までお香は100%天然のものを原材料にしていると思っていました。

ところが実際は、お香にも合成香料がたくさん使われています。

日々天然の香りである精油に触れていると、何かの香りを嗅いだときに、そこに合成の香りが混ざっていることの多さに気づきますが、一般の方にしてみれば、合成の香りをかぎ分ける事は難しいのかもしれません。

お香や香水 、ルームフレグランス、柔軟剤…現代人は合成の香りに慣れすぎてて、天然の香りを知らないのもその原因の一つ。

OEMで香りを作るようになって、セラピスト以外の方からのご依頼も増え、お香や香水を持ってこられ、これと同じような香りを作りたいと言われることもあります。

けれど、そのほとんどにも合成香料が使われていて、その違いを説明するとがっかりすることもあります。

こだわったほうが良いこと、妥協できること

合成香料は日々進歩していますし、香料としては非常に優れたもの。

何時間も、時には何日も同じ香りが続くなんて、天然のもではほぼありえないことを可能にしてしまったのだから、人の知恵は素晴らしい。

ハッとするほど美しい合成の香りもありますもんね。

 

けれど個人的には…

天然の植物が持つほのかではかない香り、ほんの数時間で消えてなくなってしまうかおり、それを大切に紡いでいきたいと思うのです。

最初に書いた紙のお香を辞めた理由。

「香りを持続させるために、一部合成の香料も使わないと無理です」

このことがずっと引っかかりながらも、和紙だから、お香だから、と自分に言い聞かせ、商品化しようとしていた時に、デザイナーに言われてハッとしました。

「すこしでも“かおりとらしさ”に対して引っかかることがあるなら、やらないほうが良い」

そう。

私やファンの方がこだわっている『かおりと』らしさ。

 

自然界の香りは儚い。

だからこそ美しい。

その儚さと美しさを味わうひとときが、人の心を豊かにする。

 

まだまだ天然の香りだけでできる事はある。

こういうことをサラッと言ってくれるデザイナーのOさんに感謝!!