精油を知る旅で得た財産

すべての始まりはラジオ

2年前の今頃。

インターネットラジオのパーソナリティをやることを決めて準備を進めていました。
今では、ラヘラジの定番企画となった日本の精油生産者訪問ですが、当初は「生徒さんをスタジオに招いて、アロマ講座をやる」という企画を考えていました。

生徒さんを招いてラジオアロマ講座をやっていたころの写真。今もショートバージョンでやっているけれどね。

≫ラヘラジを始めたころの想いはこちら

ところがところが。

「実は生産者さんのところに行ってみたい」と何気にカミングアウトしたことがきっかけとなり、勇気を出して富山県にあるアロマセレクト様に見学と取材の申し込みをしました。

初取材。アロマセレクトの皆さんが温かく迎えてくれたから、あっちもこっちも行きたくなったんです。感謝!

行ってみたら面白すぎて、私の好奇心は止まることがなく、「毎月どこかに取材に行って放送する!」というのがラヘラジを続ける原動力になりました。

旅から生まれた二つのアロマの仕事

日本のアロマを知る旅は、『かおりと』という精油のブランドを生み、『ひのもとアロマ講座』という学びの場をを生みました。

かおりとは、本当に強運の持ち主で、小野八幡のご神木の精油を蒸留させていただいたり、商品リリース前から阪急百貨店でお取り扱いが決まったり、東京のイベントをきっかけに関東でもお取り扱い店ができたりしています。

先日、「東急ハンズとか、出さないんですか?」とお客様に聞かれたので、今年はもっといろんなところで香りを試していただけるように、チャレンジしようと思います。

そして、ひのもとアロマ講座も、大阪だけでなく関東での講座開催をリクエストしていただき、夏が来るまでには、関東にもインストラクターが誕生しそうです。

私の活動に共感し、一緒に広めようと思ってくれる仲間がいるのは心強いこと。本当に感謝です。

いつの間にか得た知識という財産

そして日本の精油のことを調べるうちに、日本の文化や歴史を学ぶこととなりました。歴史って、一番苦手科目だったんだけどな。笑

また、日本各地の農業や林業の現状と課題、成功事例、限界…
たくさんのことが私の中にたくさん蓄積されていることに気づきました。

私の中にある情報は、もしかしたらアロマセラピーを愛する人だけではない誰かの、悩みや課題を解決するのに役立つのかもしれないと、思わせてくれる出来事がいくつか重なりました。

まだまだ、日本の精油生産者巡りの旅は終わらないし、知りたいことに終わりはない。

たまに、自分のゴールが分からなくなってしまうけれど、それでも『好き』がきっかけで始まった取り組み。

副産物として手にした知識も、近い将来何かしらの形でアウトプットしたいなと思っています。

 

頼る。頼られる。

頼るということ

10年以上前、学生時代仲良くしていただいていた先輩のところに営業に行ったことがあります。

表面的には話を聞いてくれたけど、全く取り合ってもらえず…あんなに親身になってくれる先輩だったのに…と落ち込みました。

その後、かなりの年月を経て再開した先輩は、やっぱり優しくて、当時のことを訊ね、返ってきた言葉を度々思い出します。

 

「あなたが腹を割らず、ビジネスの話を前面に出したから、ビジネスの対応をしただけ。あなたが、何故それをやりたいのか、どうして欲しいのかを、学生時代のように話してくれたら助けてやれたのに。やっぱり人と人だよ。」

力になれるのか、おせっかいで終わるのかは人間力次第

今、微力ながら誰かの力になれることもあって、でも人としての距離が近くならない人、仕事の話になった途端ガードを張る人に対しては、惜しみなく力になることってできないんだなって、やっとわかりました。

惜しみないgiveって、もしかしたらおせっかいなのかもしれない。

でも、好きになった人(男女の好きじゃなくてね)、大切な人、応援したい人には、自分のできうる限りのことをしたいと思うんです。

私がそうしてもらっているから。

仲がよければ仕事がルーズで許されるという意味ではないし、お金払わずサービス提供してもらえばいいということじゃなくて。

頼るのと、頼ってもらえるのも人間力。

頼って欲しい人が頼ってくれないのは、自分の力不足。人間力不足。

甘えてくれたらいいのに、と思うときに肩ひじ張られるのは、もう一歩信頼に値しないから。私が弱くて甘えるに値しないから。

まだまだ。がんばります。

 

 

エネルギーをくれる人たち

夢を語れば叶うから、と言われたけれど…

最近、人に会う機会が増えています。

  • 自分の学びの為の場
  • 今動いている案件の打ち合わせ
  • イベント出展
  • 交流会
  • 相手のことを知りたいからお会いする
  • ラジオ収録

昨年夏に強み診断なるものをしていただき、「古山さんはあれやりたい、これやりたい、って夢を語ってたら周りが叶えてくれる人」と言われてから、意識的に夢ややりたいことを口にしています。

そうしたら、本当にいろんな機会をいただき、まだまだ先の夢だったはずのことが叶いそうなご縁がどんどん舞い込んでくるんです。この1か月で新しいご縁をたくさんいただきました。

自分でも良い波に乗っている実感もあって、今年はちょっと無理をしてでも挑戦すべき年なんだと思っています。

SNSでつながっている方たちからは、「忙しそうやから誘ったら悪いかなと思って」と言われてしまうことがとても悔しいので、「忙しいのは古山の勝手でしょ」、とお誘いください。笑

 

人は人に集まる

先日は「忙しいと思うけど来てください」とお誘いいただき、豊中で噂の大西塾の卒業生が集う懇親会に参加しました。

もちろん、私も卒業生。

少しご無沙汰している方たちにお会いすると、「見てるよ~」「頑張ってるやん」「勢い乗ってるねー」と嬉しい声をかけていただけることも多々。本当に感謝。

「頑張りすぎないように」と心配してくださる方も、「まだまだいけるやろ」と背中を押してくださる方も、気にかけてくれていることがありがたい。

この写真に写っている方は、実は私よりも忙しい方ばかり。

それでも集まるのは、大西塾を開催し続けてくださっている豊中商工会議所のY所長と、講師の大西さんの人徳です。

そして、そんなY所長が(かなり酔っぱらってはいたけれど)「古山さんは今からどんどん伸びる人。商工会議所でサポートできない域に行ったときは、相談に乗って助けてあげてください!」と、豊中を代表する経営者の方たちにお願いしてくださったことが何よりうれしかったです。

 

そういえば、私が相談をする相手って、Y所長含め、私のやりたいことを「やればいい」とも「辞めたほうがいい」とも言わない人ばかり。

やりたいことを叶えるには何が必要かを示してくれて、本当にやるべきかを私が判断できるようにしてくれる人たち。

 

決めるのは自分。

やるのは自分。

 

それを支えてくれてありがとう。

 

2019年の目標

2019年の目標は「一つのことを掘り下げる」

2019年になってあっという間に5日が経過。

仕事はスタートしているものの、まだ休みモードから抜けきらない感じ…早く打ち合わせやラジオ収録でいろんな方とワクワクしたい!

1週間くらい前に2018年を振り返り、「2019年は仕事7割、家のこと2割、音楽1割。ちょっと仕事モードにシフトして、未知なる領域に挑戦です。」などと書いたのですが、仕事をストップした数日間にいろいろ考え、2019年の目標を立てました。

2018年はどちらかというと、”できる事は何でもする!”というチャレンジの連続。

2019年は、なんでもモードから各分野の一つのことをしっかり掘り下げることを目標にします。

とことん日本産精油。和精油。日本のアロマ。

仕事で言えば、とことん日本産精油。

東京のイベントをきっかけにアロマセラピーに関わるいろんな分野のスペシャリストに出会い、彼女たちのSNSを見るたびに「私にはあれが足りない」「この分野も勉強したい」と実は12月は焦っていたのです。

もちろん、アロマセラピーに関わる以上、広くいろいろなことを知っておく必要はあるし、日本産精油だけでは叶えられないこともある。トリートメントの技術はもっと向上させたいし、精油を多方面から見る力をもっと鍛えたい。もっともっともっと!

そして、日本の精油生産者を訪問している方や行ってみたいという方にも出会い、嬉しい反面、「私じゃなきゃできないことって何?」って相当な焦りと不安に襲われていました。

冷静に考えたら、1年半で20カ所以上の精油生産者を訪問したのって私くらいだろうけど。笑

そんな時、ライティングでお世話になっている先生が、

「でも、それを自分のブランドとして発信しているのは古山さん以外にはいないでしょう。ラジオで放送してるのも古山さんだけ。古山さんには”かおりと”がある。」と言ってくださったのです。

ということで、2019年のアロマセラピーは、すべてのことを日本生まれの精油というフィルターを通してやっていく。そこを掘り下げる過程で必要なことは都度学べばいいやと思っています。

その他のとことんは…

そして、音楽に関していうと、”オーケストラのクラリネット奏者”という立場を掘り下げたいと思っています。

そして。もう一つの目標は自分のケアをきちんとすること。

これは昨年末にちょっとした油断で、肌も体も大変なことに…。いつも私の体を助けてれる凄腕鍼灸師の岩本君に助けを求め、年末と年始の2回ケアをしてもらい、やっぱりちゃんとケアせなあかん!と感じたのでした。

今日もわざわざ鍼とお灸をもって富田林から往診に来てくれたのですが、高野山から看護師さんが同行してくださったんです。

私の体のケアに、じゃないですよ。”かおりと”の香りをいろいろ試したいからって!

「WEBで買ってもよかったんだけど、香りをちゃんと確認したくて。行くって言うからついてきました♪」

って…高野山から豊中まで”かおりと”を手にするために来てくださるって感激です。冬限定の「ぬくもり」と「凛と燦と」を購入してくださいました。

そして、高野山で何かできないかという、岩本君とのかねてからの妄想を3人で語り、よもぎの話繋がりで沼島にいこうかなと思い…

しっかり日本の精油フィルターで見ている私なのでした。

2019年は「山の人」「樹のプロ」ではなく、「日本のアロマの人」と言われる写真をたくさんアップします。

2018年は”人”に恵まれた1年

人との出会いが2018年を豊かにしてくれた

2018年、本当に実りの多い1年でした。

毎年、「今年もたくさん良いことがありました」と書いている気もするけれど、2018年は、心の底から良い一年だったと言える。

個人事業主としてすべて自分の責任で仕事をするようになって6年。正社員という働き方を辞めてアロマを仕事にして10年が経とうとしていますが、こんなに充実した1年を送ったのは初めてです。

2018年は間違いなく”かおりと”が中心にあって、それをきっかけにいろんな出会いがあった1年でした。

そして、人との出会いが、こんなにも仕事を、人生を豊かにしてくれるんだと知ることのできた貴重な時間の連続でした。

向き合ってくれた方に、引っ張り上げてくれた方に、ダメをダメと言ってくれた方に、前を向く勇気をくれた方に、感謝でいっぱいです。

本当に本当にありがとう。

 

1年間のこと

2017年の秋からしばらくは本当にしんどい時期で、何かやっていないと本当にダメになってしまいそうで、”kaorito.jp”のドメインをとったりしてやるしかない状況を作ったことを思い出しました。

2018年の運命が大きく動いたのは、美容師のSさんのお誘いで参加した1月末のセミナー。

そのあとの懇親会で、かおりとの写真撮影をお願いすることを決めていたカメラマンのHさんから、デザイナーのOさんを紹介していただいたことが、かおりとの運命を決めました。普段はいかないセミナーになとなく参加したのは必然。

あと二つの運命的な出来事。

一つは、小野八幡神社のご神木を残す「とこわかプロジェクト」の一つとして、精油を抽出させていただいたこと。

紆余曲折あったけれど、結果的には最高のタイミングで進めることができ、秋にはその精油を使って、神職でもあり唄ひ手でもある涼恵さんのオリジナルブレンド精油を限定販売することもできました。

そしてもう一つは、川西阪急にかおりとの商品を!と推薦してくださったリッチフィールドかおりさんとの出会い。

2018年6月29日。初めてお会いしたとき、緊張と興奮で何を話したか覚えてないけど、のちにかおりさんから「台風みたいに勢いのある子が来たと思った」と笑われました。

伝えたいことを、わーーーーーーー!!って伝えたんでしょうね。その日の私。笑

この写真は、「台風」と言われた日。思い出の一枚。

二つの運命的な出会いは、実は2017年秋のどん底を乗り越えたから生まれたこと。やっぱり人生に無駄なことはないです。

 

運命は自分でつくる。出会いをどう実らせるかは自分次第

そして。

私の人生を大きく動かした出会いの傍らで、その運命を支えてくれたたくさんの素敵な出会いがありました。

ハイテンションな朝会の仲間に感謝。意識や行動が大きく変わりました。今までにないチャンスがたくさん転がっているこの集まりから広がる仕事にワクワクしています。来年がとっても楽しみです。

私の取材訪問を受け入れてくださった生産者の皆さんに感謝。かおりとは皆さんなくしては成立しません。特に指宿は私にとって第二の故郷的な場所になる予感。

私の講座を受けて、「ついていきます!古山さんが良いです!」と言ってくれる生徒さんに感謝。ほんま、奇特な生徒さんたちやわ。笑

いろんなことを相談できる相手が現れました。おかげで、前向いて働いています。

以前から知っていた方との距離がぐぐーっと近くなった出来事もありました。きょうちゃん、ありがとう。

 

人脈は財産だ、といろんな人からさんざん言われてきたけれど、昨年まではよくわかっていませんでした。今年の夏を過ぎたころから、人に勝る財産はない!と思うようになりました。41年生きてきて、やっとわかった。良かった。笑

出会いはたくさんあります。でもその出会いを運命の一瞬と思えるかどうかって自分次第です。

変な遠慮をして、出会いを棒に振るのも自分。下心を出して、間違った関係を深めて失敗するのも自分。

全てのきっかけになった日の写真。

2017年春が訪れるころ。マゴちゃんのツナガリっちょラジオのゲストに呼んでいただいたことから、ラヘラジやることになって、ラヘラジやったから精油蒸留見学に行って、その結果”かおりと”が生まれて、”かおりと”がきっかけで本当にたくさんの大切な出会いがありました。

最近思うのは、自然体でいれば一番ちょうどいい距離に収まるということ。

相手にとって心地よい距離と自分にとって心地よい距離が違うこともあって、もどかしい時もあるんだけど、相手の距離感に合わせて行動すると関係が良くなって、自分も心地よいことを知りました。

きっと誰からも頼りにされる人って、相手が求める距離感を保つのがうまいんだろうな。

ちょっと話がそれましたが、その距離感も含めて、関わる方たちの”財産”になれるように、2019年を過ごしたいです。

2018年の音楽のこと

あ!音楽のことも少し。

2018年は音楽も大きなチャレンジだらけでした。

3月には、バレエくるみ割り人形全幕公演を生演奏で。クラリネット以外のパートのトップはプロ・セミプロという状況の中、オケ歴2年未満?私がソロだらけのクラリネットトップを経験させていただけたのは、指揮者のK氏に感謝せねばなりません。

5月の芦屋フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会では、こちらもシンフォニーの初トップを経験させていただきました。ブラームスという未知の世界で、本番も思うような演奏ができず撃沈したので、また次、トップが回ってきたときにリベンジです。

同じく5月。大先輩の所属する社吹奏楽団のお手伝いを。NHK交響楽団の元主席チューバ奏者の田戸先生の指揮指導で演奏できたこと、本当にうれしかった。

秋には吹奏楽団さざなみウインドアンサンブル初の自主演奏会をやり切り、その翌月には私が声をかけて集まってくれたメンバーとのクラリネットアンサンブルの初本番。練習通り、とはいかず、もう楽器辞めようか、、、くらいの凹み方をしました。

でも、少しレッスンをしていただき、本番も聞きに来てくださった先生からは「アンサンブル」としての出来を評価していただけたようなので、自分自身の技量不足を大いに反省&練習して、1月に同じ曲でリベンジマッチです。

こうやって書いたら、仕事の忙しさと同じくらい音楽も多忙な1年でした。

くるみ割りは、このタイミングだったからできたこと。今誘われても、あれだけの練習量を確保するのは絶対無理だわ。

楽器は、どんなに忙しくなっても続けようと思います。オケのマエストロからも、「できる範囲で大丈夫。その中で精いっぱいがんばっていこう」と言っていただいたので、今私なりの精一杯で続けます。

2019年のこと

2018年は仕事5.5割、家のこと2割、音楽2.5割くらいの配分でしたが、2019年は仕事7割、家のこと2割、音楽1割。ちょっと仕事モードにシフトして、未知なる領域に挑戦です。

そして、それ以外の好きな人と飲みながらグダグダする時間も必要なので、諸々イレギュラー含め107パーセントくらいで頑張ります。

 

2018年12月28日 古山順子