精油の材と和精油メーカーの関係:六月八日(久恒山林株式会社/大分県中津市)

2018年5月30日和精油めぐり

和精油メーカーのタイプ

精油を抽出しているメーカーには大きく分けて二つのタイプがあります。

  • 材を提供してもらえるパートナーの協力の元、精油を抽出しているメーカー
  • 自社内に自生・栽培している材から精油を抽出しているメーカー

特に樹木系の精油の抽出をしようと思った場合、山を買うか、山の持ち主と仲良くなって材を供給してもらうか、の2択です。

山を持っているといっても、近年は森林組合などの専門家に管理を任せきっている方も多く、自分の山に行って材を切り出して…ということはほとんどしていないそうで、そうなると森林組合と掛け合って、ということなのですがこれがうまくいかず断念される方も多いのだとか。

それでも、今まで取材をさせて頂いた精油メーカーさんのほとんどが前者。材を提供してくれるパートナーの協力の元、精油の製造をしているメーカーさんです。

取材をしていても、はっきりは言われませんが、材を定期定期に確保する関係を築くまでに、相当の苦労をされていることが伺い知れます。

今まで取材した和精油メーカーさんは?

  • 富山のアロマセレクト:森林組合と連携して山の恵みから精油を抽出
  • 京都の杉乃精:山林を管理する行政やその他生産者との連携
  • 奈良の北製材所:買い付けした木材の加工工程で精油を抽出
  • 熊本の八代商工会議所晩白柚アロマ事業部:地元の晩白柚生産者と連携
  • 福岡の未来アロマ:うきは市が管理する山林のヒノキ葉を使用
  • 三重のodai:森林組合が精油を抽出
    ※森林組合が山を持っているわけではないので中間的存在
  • 鹿児島の開聞山麓香料園:自社で栽培した樹木・ハーブを使用


※写真は富山のアロマセレクトさんを訪問したときのもの

ね。材の供給元を確保してやっているところが多いでしょ。

そんな中、樹木系の精油を自社の管理する山で確保し、抽出しているところに取材に行きたいと探していた矢先。

九州の精油メーカーめぐりのタイミングで巡り合うことができました。

それが、大分県中津市にある六月八日を運営する久恒山林株式会社です。取材依頼時のやりとりからも、六月八日というブランドを大切にしていることがよくわかり、取材がとても楽しみになりました。

ーーー

今回お邪魔した和精油メーカー

六月八日(久恒山林株式会社)
871-0027
大分県中津市大字上宮永3番地1
TEL:0979-22-7944 / FAX:0979-22-2822
http://rokugatsuyohkanomori.jp/

 

和精油めぐり

Posted by Koyama Junko