少年が夢見た酒作りから生まれた精油/KISHU-WAKA:中野BC株式会社(和歌山県海南市)

2018年5月9日和精油めぐり

日本庭園は蒸留の冷却水が始まり

2018年1月のある日。 爆弾低気圧が関西を直撃し、無事にたどり着けるだろうかと不安になりながら出発した和歌山にある精油ブランドKISHU-WAKAへの旅路。

事前にHPをチェックを確認すると、”日本庭園”、”白鳥”の文字が。中庭のような小さなお庭があるのかな?白鳥ってオブジェ?

酒造メーカーで精油作りで日本庭園ってどんな場所なんだろうとちょっとわくわくしながら到着し、守衛さんに目的を告げ酒樽の前で待っていると、小柄でかわいらしい妹尾綾さんが迎えに来てくださいました。

「まずは庭園と館内をご案内しますね」と本来は団体さん対応と思われるガイドの方とお二人で私をステキな日本庭園へといざなってくださいました。

庭園を入るとすぐに目に入る大きな池は、1950年代初めに焼酎の冷却水の貯水用として作られたもので、近くを流れる川から水を引き入れているそうです。現在は約100匹もの色鮮やかな錦鯉が泳ぎ、白鳥がかわいい表情を見せてくれる鑑賞池として私たち訪問者を迎え入れてくれます。

でもなんで白鳥なんだろう??かわいいからまぁいいか…笑

精油作りにつながるお酒作りの見学

池の周りをぐるっと回るように散策し、その後は焼酎、清酒、梅酒を製造する工程を見せて頂きました。

目の前にそびえたつ日本酒のタンクはなんと高さ9メートル!!見上げてもてっぺんが見えないくらい大きく、梅酒のタンクの窓からは、たくさんの梅の実を見ることができます。

場所を移動するとそこには大きな酒樽を再利用したテーブル。試飲会やイベントの会場になったり、スライドの上映をしたりするそうで、この日は清酒作りに使用する酒米を並べて見せて下さいました。

酒米の町、兵庫県三木市生まれですが、酒米を実際に見たのは初めてかも?

そのあとも、梅を使った健康食品の試食、試飲…と施設内を大満喫。精油の取材に来たことをしばし忘れ、楽しい時間を過ごしました。

焼酎を作ったから精油が生まれた!

中野BC株式会社は、昭和7年に醤油作りからスタートした老舗企業。

今はお酒のほか、アロマセラピーに使用する精油まで手掛ける会社です。その歴史は、創業者である故中野利生氏がお酒作りにあこがれを持って過ごした少年時代までさかのぼります。

当時は酒作りはお金持ちがやる仕事。あまり裕福ではなかった利生氏は、「将来自分もお金持ちになる!」という信念を持ち続け、その発端として醤油作りを始めたのだとか。

その後、酒作りをスタートするチャンスが。最終目標は清酒ですが、当時免許が採りやすかった焼酎に着手。その蒸留ノウハウが平成も終わる頃になって精油作りという新たな分野に活用されているのですから、歴史ってすごいです。

いきなり清酒だったら、蒸留の技術、無しですもんね…

その焼酎は、海南市の藤城にある中野BC株式会社であること、そして、日本一の富士山にちなみ冨士城と名付け、品質の高いものを作ろうと取り組まれたそうです。

利生氏がお酒作りに憧れを抱かなければ出会うことが無かった、ここにしかない柑橘系の精油のことは、次回のブログで。

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今回お邪魔した和精油メーカー
中野BC株式会社(KISHU‐WAKA)
642‐0034
和歌山県海南市藤白758-45
TEL:073(482)1234/ FAX: 073(482)2244
中野BC株式会社 妹尾綾さんは2018年3月14日、21日のラヘラジに登場してくださいました。

和精油めぐり

Posted by Koyama Junko